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数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月

「コマ大数学科」に挑む・09年1月

最終更新日2009年2月22日

フジテレビで深夜に放送されている「コマ大数学科」の問題に解く様子をご紹介します。数学をやってきたので簡単に解ける…と思ったものの…その奮闘振りをお楽しみに。なお、福岡での放送は二週間遅い模様です。そこら辺はご勘弁を。

「頂点(1/8)」
「帰ってきたフラクタル(1/15)」
「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~前半(1/19)」
「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~後半(1/19)」
「紅白帽(1/22)」
「バスケットボール(1/29)」

ご意見がありましたらtfujisaki2006@yahoo.co.jpまでお願いします。


「頂点(1/8)」

 今回のテーマは「頂点」だから「笑点」…ということで戸部アナのなぞかけから始まったコマ大。ちなみに後で流れていた「笑点」のテーマ曲は「上を向いて歩こう」などを作曲した中村八大さんの作曲。無駄な知識をひけらかしたところで今回の問題。

問題:正9角形の頂点から3つの頂点を結んで作られる三角形のうち、鋭角三角形鈍角三角形の個数を求めよ。

今回はいけるかも

 早速私は計算を始めた。

 コマ大の挑戦はすっかりおなじみになったスタジオの屋上で行われた。正9角形の頂点の形に並べられたポールに紙テープをつないでとにかく三角形を作る。風に吹かれながらもテープを張り巡らせた形が完成。で、答えは出たのでしょうか?

 私も「コマ大の挑戦」を見ながら計算をスイスイと進めた。

三角形の辺の長さの取り方は4通り(図の太い赤線)
それぞれの長さを持つ鋭角三角形を調べると全部で

1+3+2+2=8通り

それぞれの三角形を9角形に沿って回転させると各々9通りの取り方ができるが同じ三角形を3回重ねて数えているため、鋭角三角形の数は

8×9/3=24個

9個の頂点から3個選んで作られる三角形は

 9C3
=9×8×7/3×2×1
=84個

これから鈍角三角形の個数は

84-24=60個

今回は大丈夫。ただ、今の計算はしらみつぶしだから他の解きかたを考えよう…

新年早々一味違う私がいた。

 私と同じく解き終わって余裕の表情の東大生チーム。「美しくなるために」ということで木村さんが「くびれ体操」を披露。見よう見まねでしてみる戸部アナ。
 その一方以外に苦戦したマス北野チーム。しかしどうにか答えが出た模様。各組の解答はこちら。

コマ大チーム鋭角:30、鈍角:53検証の結果
マス北野・
ポヌチーム
鋭角:30、鈍角:90三角形を数え上げて
東大生チーム鋭角:30、鈍角:54こちらも数え上げて

あれ??30個??

 どこかで数え忘れているのか?しかし一縷の望みを持って私は正解を待った。

正解:鋭角30個、鈍角54個…東大生正解!!

 私の望みはむなしく打ち砕かれた。コマ大も1個だけ数え忘れていた模様。ん~~惜しい。中村先生の解説では「グラフの格子点」を数える解法を話した。

鋭角三角形の数を求める。まず1点を固定する(右の図では0に固定)残りの2点の場所をx、y(右の図ではx=3、y=7)とすると

yの角が鋭角であるためには
1≦x≦4
xの角が鋭角であるためには
5≦y≦8
1の角が鋭角であるためには
x+1≦y≦x+4

この3つの条件が成り立つ場所をグラフで見つけてその中の格子点(x座標、y座標が共に整数である点)を数えると10個ある。

固定した1点を1,2,…,8と動かして数えるが同じ三角形を3回数えているため3で割ると

10×9/3=30…これが鋭角三角形の数。

あとは3角形全体の数84から30を引いた54が鈍角三角形の数になる。

 一般の正n角形について鋭角、直角、鈍角三角形の数を計算すると次のようになる。

辺の数(n)偶数のとき奇数のとき
鋭角三角形n(n-2)(n-4)/24n(n-1)(n+1)/24
直角三角形n(n-2)/20
鈍角三角形n(n-2)(n-4)/8n(n-1)(n-3)/8

 この計算は皆さんでお考えください。

 今回はぴったり正解の東大生チームにコマ大フィールズ賞が渡った。私は下の図の鋭角三角形を数え忘れていた。

私の考えていた図の中で、右の図の青の三角形を忘れていた。

こうして見ると鈍角三角形のようにも見える…

ん~~いいところまでいったのに…

去年と変わらない私がやっぱりいた。


こんな解き方もある。

 コマ大を見た後ちょっと考えると次のような解き方もあることに気が付いた

一つの頂点を固定してその点を含む鋭角三角形を考える。
三角形を作る3つの頂点のうち2つの頂点に挟まれる正9角形の辺の数を考える。
(右の図では固定する点を一番上の点として考えると辺の数は2、4、3となる)
固定した点から時計回りに挟まれる辺の数をx、y、zとすると 9つの辺が3つに分けられるのでx、y、zの合計は9になる。また鋭角三角形を作るためにはx、y、zはいずれも4以下でなければいけない(もちろん1以上である)

この条件が成り立つx、y、zの組は

3,3,3の1組
1,4,4を並べ替えてできる3組
2,3,4を並べ替えてできる6組

合計で10組である。これは中村先生の解説の格子点と対応している。 


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月


「帰ってきたフラクタル(1/15)」

お待たせしました!コマ大DVD第3弾発売!

初回限定番の特典は特製の電卓。さらに収録されているコマ大チームの珍プレーが一部紹介された。そしておなじみの字幕

この番組は2008年12月18日に放送されたものです。

今年こそ福岡でブランクがなく放送があることを願って今回の問題(全く文章のつながりがない)



問題:100×100のマス目にマッチ棒を一筆書きの要領で並べていく。ただしマッチ棒は2本以上直線上に並べてはいけない。このとき最大何本並べることができるか。

「フラクタル」については以前問題が出されたことがある、とのこと。私はよく知らなかったが、そのときのコマ大の挑戦の様子からパスカルの三角形を使った問題であることが分かる。

 さて、そのコマ大チーム。今回は珍しくバーベキューを楽しみながら問題を解ける、とあって大喜び。10×10の焼き網の上にソーセージを問題のマッチ棒のように並べていく。しかし最大本数の数だけ並べないと食べれらない。いつになく張り切るコマ大。珍しくいい天気のロケで2時間かけて正解を導き、おいしくソーセージをいただいた。

 この問題。最初は「まっすぐ伸ばしてもOK」と勘違いして意気揚々と解いていきました。

右の図の6×6の場合、青の丸で線を
区切ると 線の数は

3+5+7+11=24本

この要領で100×100を考えると
線の数は

3+5+7+…+201
 =10200本

 コマ大の挑戦やマス北野らが解いている様子を見ながら「なんでクネクネ曲げているのかな?」と疑問に思っていた。やっとで間違いに気付いて慌てて計算をやり直す。しかし衛藤さんのスプーン曲げは見る。以前、山登りをしても疲れなかったと話していたところからするとこの人結構怪力かも…

 私も必死に計算をするが時間切れ寸前。ここで裏技を出した。

ビデオを止める

一応計算して出した答えがこちら。

右の図の8×8の場合、線の数は

5+12+16+20=53本

(青の点で線を区切って足し合わせる) この要領で100×100を考えると線の数は

5+12+…+204=5309本

どう考えても下一列の無駄なスペースがあるがご勘弁を

各組の答えは次の通り

コマ大チーム1020010×10のときの「102本」
を100倍して
マス北野・
ポヌチーム
10002ポヌさんが一般式を見つけた
東大生チーム1000 2?計算内容はほぼ同じ
しかし0を一つ多く書きすぎた

私の答えは明らかに違うことが分かった(当たり前だよな)

正解…10002本。マス北野、東大生チーム正解

解説はポヌさんや東大生の解説が正しかった。

左下隅すぐ横の点(青の点)から線を引き始める
上⇒右方向に2列を交互に移動させるように線を引く
右上の1マスの一歩手前で下方向に線を引く(もう一つの青の点)
青で囲った中の点について同じように外側をたどるように線を引く。
これを2×2になるまで繰り返して、最後に例の6本の線を引く。

この方法で線を引いたときの線の本数は次のような方法で簡単に計算できる。

マス目が2列増えるごとに線を通らない点は4個ずつ増える。2×2のとき線を通らない点の数は2個なので100×100のとき線を通らない点の数は

2+4+4+…+4(4を49回足す)=198

点の数は101×101=10201個あるため、線を通る点の数は

10201-198=10003個

線の数は線を通る数より一つ少ないため(植木算の要領で考える)線の数は10002本

今回は「ポヌさん大活躍」ということでマス北野チームのコマ大フィールズ賞が渡った。

 話は変わりますが先日DVD「コマ大数学科第2期」を買ってきました。もちろん自腹です。第1期・第2期を見ているとすんなり解けていきます。中には答えを知っている問題もあります。あの頃であれば私も意気揚々とこのページを作ることができたのですが、コマ大を見始めて解けない問題が出てきました…ひょっとして

コマ大のスタッフは私の弱点を知っているのだろうか…

 そんなわけはないか。


補足です

解説で竹内先生が見せた「亀」が動いて見せた軌道は次のような軌道だと思われます(左図)また奇数のマス目については次のような最大本数の線の引き方があります(右図)詳しい解説は省略。ごめんなさい


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月


「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~前半(1/19)」

 突然日曜日の深夜(実際は翌日)に放送があったので正直ビックリした。年を越して成人式もすっかり過ぎた頃にクリスマスで盛り上がるコマ大を見る。

 今回はレギュラーメンバー総出演で2人一組で数学の問題に挑む。出演者はこちら

「秒殺シスターズ」
衛藤樹・伊藤理恵
出された問題をあっという間に解く正に「秒殺」
今回は実験で使っている白衣で登場
「悩殺シスターズ」
小橋りさ・生駒尚子
「秒殺シスターズ」に負けない力を持つ
蛇足ながら小橋さんは先日の「雑学王SP」に出演
「フェアリーエンジェルズ」
岡本麻希・山田茜
いつもは先輩木村さんと協力しているが
今回は2人で協力して挑む
「ドリームガールズ」
木村美紀・八田亜矢子
おなじみ木村さんとこちらもテレビでおなじみ
八田さんが初参戦
「MP砲」
マス北野・ポヌジョジアヌ
脅威のひらめきと脅威の計算力…
なぜか覆面レスラーで登場

いずれも「最強ペア」といっておかしくない。解説はおなじみの「タキシードペア」竹内・中村両先生。私は一人で見る。

 今回は3つのラウンドを行いその総得点で勝負をする。始めのラウンドは「知って得する、なるほど数雑バトル」…問題を解くだけではなく知識も問われるラウンド。問題は早押し問題5問、三択問題5問の合計10問。以下に問題と解答を掲載します。解答はドラッグして見てください。まずは早押し問題5問です。

第1問:50を1/2で割り、10を足すといくつになるでしょう。
答え→→→ 110(「50を1/2で割る」とは「50に2を掛ける」ということ)
第2問:5×6の長方形の形をしたチョコレートを切れ目に沿って割っていき30個のチョコに分けるには、何回割れば良いのでしょうか?ただし2個のチョコを重ねて割ることはできない。
答え→→→ 29回(1回割るごとにチョコが1片ずつ分かれるため30-1=29回必要)
第3問:「0」「1」「2」この3つの数字を1つずつ使ってできる最大の数はいくつでしょう。
答え→→→2^10(2の10乗は1024。普通に並べた210より大きい)
第4問:「フェルマーの定理」で知られるフランスの数学者、フェルマーの本業は何だったでしょう?
答え→→→ 弁護士(仕事で人と会えないときに数学の研究をしていた、とのこと)
第5問:フィボナッチ数列で最初に登場する3桁の数はいくつでしょう。
答え→→→144(1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144ここで登場)

 いずれも手ごわい問題。普通に計算すれば答えが出てくるが早押しとなると難しい。得点はご覧の通り。

衛藤・伊藤ペア2問目を正解10点
小橋・生駒ペア5問目を正解10点
岡本・山田ペア正解を取れず0点
木村・八田ペア1問目、4問目を正解20点
マス・ポヌペア3問目を正解10点

木村・八田ペアが一歩リード。ちなみに私は最初の3問は分かりました。

 続いて三択問題5問。知識でいくか勘でいくかはあなた次第です。

第1問:数学者デカルトの死因は風邪をこじらせての肺炎。では風邪をこじらせた原因は何でしょう?

(1)水風呂に入りすぎた(2)寝不足が続いた(3)医者が嫌いで病院に行かなかった

答え→→→(2)寝不足が続いた…王女の教育のため朝5時から講義を行っていた。
第2問:数学検定協会が認定した「数学の日」は何月何日でしょう?

(1)円周率から3月14日(2)掛け算の九九から9月9日(3)関孝和の命日10月24日

答え→→→ (1)円周率から3月14日
第3問:次の定数のうち、一番小さい定数はどれでしょう?

(1)黄金比の値(2)自然対数(3)オイラー定数

答え→→→(3)オイラー定数
第4問:アインシュタインはファッションについてあるこだわりを持っていました。そのこだわりとは何でしょう?

(1)素足に靴の石田純一風(2)くるくるマフラーの中尾彬風(3)素肌にジャケットの郷ひろみ風

答え→→→ (1)素足に靴の石田純一風…当時は靴下の質がよくなかったことが原因
第5問:パスカルはある病に苦しみ、その痛みを紛らわせるために数学をしていたといわれています。その病とは何でしょう?

(1)虫歯(2)頭痛(3)腹痛

(昨年のスペシャルで出演したジョンフンさんからの出題。この「ジョンフン」さんがヒント)

答え→→→(1)虫歯…ジョンフンさんは医学部歯学科に在籍していた。

皆さんはいくつ正解できましたか。各組の正解、得点は次のようになりました。

第1問第2問第3問第4問第5問総得点
衛藤・伊藤ペア×××20点加わり30点
小橋・生駒ペア××××10点加わり20点
岡本・山田ペア××30点加わり30点
木村・八田ペア×××20点加わり40点
マス・ポヌペア××××10点加わり20点

 私は3問正解。うち2問は聞いたことがある話でした。ちなみに「オイラー定数」は多面体の定数2と勘違いしていました。

さて次のラウンドですが…

あっ!コマ大チームのこと忘れていた!

オープニングに「コマ大校歌」を披露した後、別室で難問に挑んでいるコマ大。難問と話していたが何だか色鮮やかなものを作っている様子…最強ペアはどの組か、そしてコマ大の運命はいかに?後半に続きます。


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月


「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~後半(1/19)」

 第1ラウンドが終わったところで先輩の意地か木村・八田ペアがトップ。詳しい得点は上を見てください。

次のラウンドは「乗せて量ってヒラメキ天秤バトル」天秤ばかりの左の皿に乗せた重さに対して、はかりが吊り合うように5個の重りを乗せる、という問題。このラウンドはトーナメント方式となり先に進むほど得点は高くなる。トーナメントは次のようになった。


トーナメントの数字は勝利した時の得点

 問題は次の4問。初めてこの問題に解く人には難しいと思いますのでヒントを一つ「重りは両方の皿に乗せても構いません」

第1問:110gの重さと釣り合うように重りを置いてください。
答え→→→左の皿に1g、右の皿には81,27,3gの重りを乗せる
第2問:101gの重さと釣り合うように重りを置いてください。
答え→→→左の皿に9,1g、右の皿に81,27,3gの重りを乗せる。
第3問:16gの重さと釣り合うように重りを置いてください。
答え→→→左の皿に9,3g、右の皿に27,1gの重りを乗せる。
第4問:49gの重さと釣り合うように重りを置いてください。
答え→→→左の皿に27,9g、右の皿に81,3,1gの重りを乗せる。

 私もこの問題はよく知っていますが、番組では早押し、しかも15秒以内に釣り合うようにしなければならないとあって失敗は許されません。で、結果はどうなったかというと…

衛藤・伊藤ペア2回戦で敗退20点加わり50点
小橋・生駒ペア2回戦、決勝で正解80点加わり100点
岡本・山田ペア1回戦で敗退得点変わらず30点
木村・八田ペア決勝戦で敗退30点加わり70点
マス・ポヌペア1回戦で敗退得点変わらず20点

 驚異的なひらめきを見せた小橋・生駒ペアが一気にトップに躍り出た。この2人もすごいけど、実際に重りを乗せてはかりが釣り合う様子を見ると、なぜだか驚いてしまう(何に驚いているんだ私は…)意外に苦戦のマス・ポヌペア。ポヌさんお気に入りの覆面の効果もここまででしょうか…

 最終ラウンドはいつものように数学の問題に挑む。最高100点獲得できるため逆転のチャンスが大いにある。では問題!


問題:図のように電球が5×5の状態に並べられている。一つの電球のON・OFFを切り替えると、その上下左右に隣り合う電球もON・OFFが切り替わる。
(紫の電球を切り替えると赤の電球がONになる。暗い灰色の電球は2回切り替わったためOFFになる)

 いま全てOFFの状態から何個か電球のON・OFFを切り替えたところ一個の電球だけONの状態になった。ONになった電球としたありえるものをすべて見つけなさい。

 私、恥ずかしながら問題文の「電球が5×5…」の時点で降参してしまいました。このON・OFF切り替え問題(というかは知りませんが)は有名でよく見かけますが、

解き方が全く分かりません

しかし、ここで諦めてはいけない。このページのためにも正解を求めようと脳みそを働かせました。

 とりあえず分かることは切り替えが奇数回あるとON,切り替えが偶数回あるとOFFになる、ということ。それ以降は…さっぱり。とりあえず全ての電球で切り替えをするとどうなるかを考えてみた。

(赤の部分は自分自身と上下、右の最高4つの電球の切り替えでON・OFFが変わる、ということを表している)

ん~~だからどうなんだ?

自分で作ってこの発言はないが、でも分からない。仕方ないので再度各マスの上下左右のマス目の数の合計を計算してみる。

1112131211
1218191812
1319201913
1218191812
1112131211

(赤の 12 は一つ上の数字の並びの上下と右の合計3+5+4=12、ということ)

ん~~やっぱり……でも……

実は最初この問題を見たとき「中の4つの(18と書かれている)箇所」と思っていた。そこでこれら4箇所と同じく偶数の場所を選んでみる(赤の 12 と青の箇所)何となく正解っぽいのでこれを解答にした。ただ改めて考えると何で偶数の箇所を選んだのだろう?しかもよく見ると上下左右のマスの合計のみでそのマス自身の数字を加えていなかった…ま、いいっか

 この問題にはさすがの東大生も苦戦している。図をたくさんかいて導いた解答がこちら。


 偶然にも岡本・山田ペアとマス・ポヌペアが同じ答えとなった。

 難問の作業を無事終えてなぜかスタジオに戻ったコマ大チーム。正解はコマ大が見せるということ。コマ大チームが向かったのは香取市立澤小学校。この小学校は今年3月で廃校ということで、記念にコマ大の解答に参加することになった。生徒25人が問題の電球となって正解の1個だけの電球を見つける。そして出された答えはこちら。


赤の電球の5ヶ所

ちなみに解説は5×5の周囲の電球を1回ずつ切り替えると解答の電球のみがOFFの状態になる。そこから考えればよい…

本当か???

実際に次のように電球を切り替えていくと解答の電球のみがONになる。


紫の電球をONにするために、赤の電球
(紫の電球も含む)を切り替える

この問題、ぴったり正解が出なかったが先生方が部分点をつけて評価をつけた。その結果は…

順位ペア第3Rの点数合計点
1位岡本・山田ペア90点120点
2位小橋・生駒ペア15点115点
3位マス・ポヌペア80点100点
4位木村・八田ペア20点90点
5位衛藤・伊藤ペア10点60点

 優勝は見事な大逆転で「フェアリーエンジェルズ」岡本・山田ペアに決まった。最後の問題で正解に最も近く、かつ、説明も十分だったため高得点を得た。優勝のチャンピオンベルト…何で?…とコマ大チームがタングラムで作った「MERRY X’MAS」のパネルが贈られた。 大本命の「秒殺シスターズ」は惜しくも最下位となったが、どのチームも素晴らしい戦いをしてくれました。

 以上でコマ大の2008年は終りです。今年はコマ大にとっては激動の一年だったと思います。エミー賞の最終候補に選ばれた事からマスコミでも取り上げられましたし、番組も初代東大生チーム木村・松江ペアの卒業、と思いきや7人もの新東大生が登場(一人は新…かな?)そしてDVDの発売。この一年にぎやかだったでしょう。2009年はどのような一年、そしてどのような問題を出してくれるのでしょうか……

って今ごろ書いてもな…


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月


「紅白帽(1/22)」

 コマ大2009年最初の放送、ということだが福岡では…このあと何と続くかは分かると思いますので省略いたします。今回は早速問題から


問題:各6人ずつのAチーム、Bチームがそれぞれ縦一列に並んでいる。審判がコインを投げ、表が出ると赤の帽子、裏が出ると白の帽子を後の人から順番にかぶせていく。

 全員が帽子をかぶった後、後の人から順に自分の帽子の色を当てていく。当たれば1点、外れたら0点を与え、6人の合計得点を競う。

 A,Bそれぞれのチームが次の戦略によって帽子の色を当てていくとき、AチームがBチームより合計得点の高くなる確率を求めよ。

問題文はまだまだ続く。

Aチームの戦略
1番は2番の帽子の色を答える。2番目は「1番目の答えの色」を答える。
3番は4番の帽子の色を答える。4番目は「3番目の答えの色」を答える。
5番は6番の帽子の色を答える。6番目は「5番目の答えの色」を答える。

Bチームの戦略
1番目は2番と3番の帽子の色が同じならば白、異なれば赤、と答える。
2番目は1番の答えが「白」のときは3番の色、「赤」のとき3番の色と 違う色を答える。
3番目は1番の答えが「白」のときは「2番目の答えの色」
「赤」のとき 「2番目の答えの色」と違う色を答える。
4番目は5番と6番の帽子の色が同じならば白、異なれば赤、と答える。
5番目は4番の答えが「白」のときは6番の色、「赤」のとき6番の色と 違う色を答える。
6番目は4番の答えが「白」のときは「5番目の答えの色」
「赤」のとき 「5番目の答えの色」と違う色を答える。

何だ、これは?

 この戦法を紙に書き写すだけで一苦労だった。

 今回は新年最初の放送&成人式ということで東大生の小橋・生駒ペアは振袖姿で登場。エミー賞授賞式のときの戸部アナの振袖姿とは…まあ、それはさておいて。
 ポヌさんのジョークでお株を奪われたコマ大チーム。今回の検証はシンプルに問題の戦法で勝敗数を数える。コマ大チーム4人にいつの間にかレギュラーになった木庭先生とスタッフの方が加わり6人がBチーム。一方のAチームはBチームの子供達が集合。親子とは言えども真剣勝負…と思いきや、親子の交流の場を作った形となった。

で、答えは出たの?

答えは出たのでしょう。

 問題を解く前に上のA,Bチームの戦略を理解しなければいけない。 Aチームについてまとめると次のようになる。


Aチームの1番目は2番目(すぐ前)の帽子の色をそのまま答える。
2番目は1番目の答えをそのまま同じく答える。
これは「3番、4番」「5番、6番」の組についても同じ。

ん?ということは…

Aチームについては『1番は2番の帽子の色を答える。2番目は「1番目の答えの色」を答える。』をちょっと式にすると

「2番の答えの色」=「1番目の答えの色」=「2番の帽子の色」

つまり2番目は必ず自分の帽子の色を答えるので必ず正解する。同じく4番、6番も自分の帽子の色を答えるので正解する。というわけで次のようになる。 そこでAチームが取る点数とその確率を計算する。

3点1,3,5番目が全員間違える確率=1/8
4点1,3,5番目のうち1人だけ正解確率=3/8
5点1,3,5番目のうち2人だけ正解確率=3/8
6点1,3,5番目が全員正解確率=1/8

これでOK。さあ、Bチームだ。

 しかし、ここで私は止まった。BチームもAチームと同じように何人かは必ず帽子の色を当てられるとは思うが分からなかった。ん~~いつものように惜しくも降参である。

各組の答えは次のようになった。

コマ大チーム約43%検証の結果。30戦で13勝。
マス北野・ポヌチーム42%Aチームの得点の確率は分かったが
Bチームについては 分からず。結局勘で。
東大生チーム3/16Aチーム、Bチームの得点の確率
を計算して。

 東大生チームの解説を聞いているうちに、私の自分のミスに気が付いた。ミスを修正して改めて計算する…

正解…3/16、東大生チーム正解!

 私も計算を終えて、正解と同じ答えが出た。Aチームについて各得点を取る確率は上で説明した通り。Bチームについては次の通り。

2番目、3番目の帽子が同じ色の(1番目が「白」と答えた)とき
 2番目は3番目の帽子の色を答えるが2人とも同じ色なので 常に正解。
 3番目は「2番目が答えた色」を答えるがこれは3番目の 帽子の色なのでこちらも正解。

2番目、3番目の帽子が違う色の(1番目が「赤」と答えた)とき
 2番目は3番目の帽子の色と違う色を答えるが2人は違う色なので 常に正解。
 3番目は「2番目が答えた色」と違う色を答えるがこれは3番目の 帽子の色になるため、こちらも正解。

つまり、2番目、3番目は常に正解する。同じように5番目、6番目も 常に正解する。

Bチームの得点の確率は

4点1,4番目が共に
間違える
確率=1/4
5点1,4番目のうち
1人だけ正解
確率=1/2
6点1,4番目が共に
正解
確率=1/4

  Aチームが勝つ確率を計算すると

A:5点
B:4点
確率=3/8×1/4=3/32
A:6点
B:4点
確率=1/8×1/4=1/32
A:6点
B:5点
確率=1/8×1/2=1/16

これより勝つ確率は 3/32+1/32+1/16=3/16となる。  私はBチームの1番目が「赤」と答えたときの場合を間違えたため、複雑な計算をしていた。ん~~実に惜しかった。今回はある程度分かっていたのでミスをしたのが悔むところである。解説の中村先生が話したように「問題をこなさないと難しい」のだろう。実は数学をずっとやっていたが

確率については特に苦手な私です。

今回は問題文を書くのに必死だったが、何となく考えがまとまった。これからは問題を書くように努めよう…


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月


「バスケットボール(1/29)」

 相変わらずの戸部アナの暴走、いや暴投で始まったコマ大。テーマはバスケットボールということでスポーツの話から始まった。以前草野球のチームを作り、様々な対戦をしたマス北野率いるたけし軍団。「たけしのスポーツ大将」や「カール君」の名前を聞いたときには「なつかしい~~」と心の中で思った。

問題:バスケットボールの得点の取り方は次の3通りがある。
フリースローで1点を取る。
エリア内のシュートで2点を取る。
エリア外のシュートで3点を取る。

このとき、ちょうど10点を取るときの得点経過は何通り考えられるか。

 先週の教訓を生かして、問題をまとめて書いていると頭の中で「あの問題と似ている」という声が。私もそろそろ焼きが回ってきたかな?

 マス北野に球技の漢字を見事に読まれてしまったコマ大チーム。平均年齢40歳とあってバスケットで検証は無理か…しかしやってみないとわからない。バスケットの対戦相手となったのは「秒殺シスターズ」の伊藤理恵さんが所属する東大女子バスケット部。相手は東大生、しかも女子…しかし、寄る年には勝てずコマ大3連敗

 疲労と敗北感に包まれたもののコマ大の検証は続く。3色のテープで1点、2点、3点分の長さを作り、ちょうど10点の長さになる組み合わせを作っていく。しかし検証は思いのほか長かった。「バスケットのほうが良かったかも」と嘆きながらもどうにか検証終了。久しぶりの長時間検証となりました。

 この問題、「あの問題」と似ています。「あの問題」とは栄えある(?)コマ大第1回目の問題「フィボナッチ」です。

フィボナッチ数列とは:前の2つの数字を足して、次の数として作られる数列。

1番目、2番目の数字は共に1。以降3番目は前の2つの数の和「1+1=2」、4番目は「1+2=3」としていくと…

1,1,2,3,5,8,13,21,34,…

とフィボナッチ数列が作られる。

今回の問題はこのフィボナッチ数列と似た数列を使って考えます。え?どういう関係があるの?それはこちらをどうぞ。

10点を取るためには次の3通りの場合がある。

9点取ったときから1点を加えちょうど10点
8点取ったときから2点を加えちょうど10点
7点取ったときから3点を加えちょうど10点

これらの取り方には重なる取り方がないため

(10点の得点経過数)
  =(9点の得点経過数)+(8点の得点経過数)+(7点の得点経過数)
となる。

 つまり、フィボナッチ数列は前の2つの数字を足して数列を作っていくが、この問題では前の3つの数字を足して作る数列と関係がある。というわけで数列を作っていきます。

始めの3つの数字は…

1点を取る方法は1通り
2点を取る方法は「1点、1点」と「2点」の2通り
3点を取る方法は「1点を3回」と「1点、2点」「2点、1点」「3点」 の4通り。

 つまり考える数列は「1,2,4、…」という始まり方になる。これから 数列を作ると

 1,2,4,7,13,24,44,81,149,274

答えは「247」 完璧!!

あとは答えが出るまで余裕を持って待っていた。各チームの答えは…

コマ大チーム247通り検証の結果
マス北野・
ポヌチーム
247通り上の計算をした結果
東大生チーム247通り上の計算をした結果

あら…全員同じ答え…

 お察しの通り、正解は「247通り」だった。解説も上に書いた通り。私にとっては久しぶりの正解だったが、正解者が多いと喜びの度合いも小さい… 問題の解説の後、今回の問題で使われたフィボナッチ数列を拡張した「トリボナッチ数列」とその仲間が紹介された。簡単にですが説明を。

 自然数Nをいくつかの自然数の和で表すことを考える。ただし和に現れる数字の順序も考えて、N自身でもひとつの和として考える。
 和で使われる自然数がある一定の自然数以下である和の表し方の総数を、N=1,2,3…と順番に並べた数列を考える。

例えば「和で使われる自然数が2以下」である和の表し方を数えると

N=1N=2N=3N=4
1=1




2=2
 =1+1



3=2+1
 =1+2
 =1+1+1


4=2+2
 =2+1+1
 =1+2+1
 =1+1+2
 =1+1+1+1
1通り2通り3通り5通り

これをN=5,6…と数列を作るとおなじみのフィボナッチ数列が出てくる。

「和で使われる自然数が2以下」の「2以下」を「3以下」と条件を変えると今回の問題で出てきたトリボナッチ数列。「4以下」「5以下」…と条件を変えると新しい数列ができる。

「2以下」フィボナッチ数列1,2,3,5,8,13…
「3以下」トリボナッチ数列1,2,4,7,13,24…
「4以下」テトラボナッチ数列1,2,4,8,15,29…
「5以下」ペンタボナッチ数列1,2,4,8,16,31…

もちろん、これらの数列は前の2個、3個…の数字の和でドンドン数列を作ることができる。

 今回は全員正解だったが「出題と同時にひらめいた」という理由でマス北野・ポヌチームにコマ大フィールズ賞が渡った。私は先週の教訓を生かして紙に問題を書くとよく分かった。この調子で

やさしい問題をお願いします


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・09年1月