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「コマ大数学科」に挑む・09年1月
最終更新日2009年2月22日
フジテレビで深夜に放送されている「コマ大数学科」の問題に解く様子をご紹介します。数学をやってきたので簡単に解ける…と思ったものの…その奮闘振りをお楽しみに。なお、福岡での放送は二週間遅い模様です。そこら辺はご勘弁を。「頂点(1/8)」 | ||
「帰ってきたフラクタル(1/15)」 | ||
「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~前半(1/19)」 | ||
「ザッツ数雑!美しき最強ペア決定戦!!~後半(1/19)」 | ||
「紅白帽(1/22)」 | ||
「バスケットボール(1/29)」 |
ご意見がありましたらtfujisaki2006@yahoo.co.jpまでお願いします。
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今回はいけるかも
早速私は計算を始めた。コマ大の挑戦はすっかりおなじみになったスタジオの屋上で行われた。正9角形の頂点の形に並べられたポールに紙テープをつないでとにかく三角形を作る。風に吹かれながらもテープを張り巡らせた形が完成。で、答えは出たのでしょうか?
私も「コマ大の挑戦」を見ながら計算をスイスイと進めた。
それぞれの長さを持つ鋭角三角形を調べると全部で 1+3+2+2=8通り それぞれの三角形を9角形に沿って回転させると各々9通りの取り方ができるが同じ三角形を3回重ねて数えているため、鋭角三角形の数は 8×9/3=24個 9個の頂点から3個選んで作られる三角形は
9C3 これから鈍角三角形の個数は 84-24=60個 |
新年早々一味違う私がいた。
私と同じく解き終わって余裕の表情の東大生チーム。「美しくなるために」ということで木村さんが「くびれ体操」を披露。見よう見まねでしてみる戸部アナ。
コマ大チーム | 鋭角:30、鈍角:53 | 検証の結果 |
マス北野・ ポヌチーム | 鋭角:30、鈍角:90 | 三角形を数え上げて |
東大生チーム | 鋭角:30、鈍角:54 | こちらも数え上げて |
あれ??30個??
どこかで数え忘れているのか?しかし一縷の望みを持って私は正解を待った。正解:鋭角30個、鈍角54個…東大生正解!!
私の望みはむなしく打ち砕かれた。コマ大も1個だけ数え忘れていた模様。ん~~惜しい。中村先生の解説では「グラフの格子点」を数える解法を話した。
yの角が鋭角であるためには | ||||||||||||
固定した1点を1,2,…,8と動かして数えるが同じ三角形を3回数えているため3で割ると 10×9/3=30…これが鋭角三角形の数。 あとは3角形全体の数84から30を引いた54が鈍角三角形の数になる。 | ||||||||||||
一般の正n角形について鋭角、直角、鈍角三角形の数を計算すると次のようになる。
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こうして見ると鈍角三角形のようにも見える… |
去年と変わらない私がやっぱりいた。
こんな解き方もある。
コマ大を見た後ちょっと考えると次のような解き方もあることに気が付いた
三角形を作る3つの頂点のうち2つの頂点に挟まれる正9角形の辺の数を考える。 (右の図では固定する点を一番上の点として考えると辺の数は2、4、3となる) 固定した点から時計回りに挟まれる辺の数をx、y、zとすると 9つの辺が3つに分けられるのでx、y、zの合計は9になる。また鋭角三角形を作るためにはx、y、zはいずれも4以下でなければいけない(もちろん1以上である) この条件が成り立つx、y、zの組は
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数学とクイズでくつろいで<数学の部屋<「コマ大数学科」に挑む<「コマ大数学科」に挑む・09年1月
お待たせしました!コマ大DVD第3弾発売!
初回限定番の特典は特製の電卓。さらに収録されているコマ大チームの珍プレーが一部紹介された。そしておなじみの字幕この番組は2008年12月18日に放送されたものです。
今年こそ福岡でブランクがなく放送があることを願って今回の問題(全く文章のつながりがない)
問題:100×100のマス目にマッチ棒を一筆書きの要領で並べていく。ただしマッチ棒は2本以上直線上に並べてはいけない。このとき最大何本並べることができるか。 |
さて、そのコマ大チーム。今回は珍しくバーベキューを楽しみながら問題を解ける、とあって大喜び。10×10の焼き網の上にソーセージを問題のマッチ棒のように並べていく。しかし最大本数の数だけ並べないと食べれらない。いつになく張り切るコマ大。珍しくいい天気のロケで2時間かけて正解を導き、おいしくソーセージをいただいた。
この問題。最初は「まっすぐ伸ばしてもOK」と勘違いして意気揚々と解いていきました。
区切ると 線の数は 3+5+7+11=24本 この要領で100×100を考えると線の数は
3+5+7+…+201 |
私も必死に計算をするが時間切れ寸前。ここで裏技を出した。
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一応計算して出した答えがこちら。
5+12+16+20=53本 (青の点で線を区切って足し合わせる) この要領で100×100を考えると線の数は5+12+…+204=5309本 どう考えても下一列の無駄なスペースがあるがご勘弁を |
コマ大チーム | 10200 | 10×10のときの「102本」 を100倍して |
マス北野・ ポヌチーム | 10002 | ポヌさんが一般式を見つけた |
東大生チーム | 1000 2? | 計算内容はほぼ同じ しかし0を一つ多く書きすぎた |
正解…10002本。マス北野、東大生チーム正解
解説はポヌさんや東大生の解説が正しかった。
上⇒右方向に2列を交互に移動させるように線を引く 右上の1マスの一歩手前で下方向に線を引く(もう一つの青の点) 青で囲った中の点について同じように外側をたどるように線を引く。 これを2×2になるまで繰り返して、最後に例の6本の線を引く。 この方法で線を引いたときの線の本数は次のような方法で簡単に計算できる。 マス目が2列増えるごとに線を通らない点は4個ずつ増える。2×2のとき線を通らない点の数は2個なので100×100のとき線を通らない点の数は 2+4+4+…+4(4を49回足す)=198 点の数は101×101=10201個あるため、線を通る点の数は 10201-198=10003個 線の数は線を通る数より一つ少ないため(植木算の要領で考える)線の数は10002本 |
話は変わりますが先日DVD「コマ大数学科第2期」を買ってきました。もちろん自腹です。第1期・第2期を見ているとすんなり解けていきます。中には答えを知っている問題もあります。あの頃であれば私も意気揚々とこのページを作ることができたのですが、コマ大を見始めて解けない問題が出てきました…ひょっとして
コマ大のスタッフは私の弱点を知っているのだろうか…
そんなわけはないか。
補足です
解説で竹内先生が見せた「亀」が動いて見せた軌道は次のような軌道だと思われます(左図)また奇数のマス目については次のような最大本数の線の引き方があります(右図)詳しい解説は省略。ごめんなさい
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数学とクイズでくつろいで<数学の部屋<「コマ大数学科」に挑む<「コマ大数学科」に挑む・09年1月
今回はレギュラーメンバー総出演で2人一組で数学の問題に挑む。出演者はこちら
「秒殺シスターズ」 衛藤樹・伊藤理恵 | 出された問題をあっという間に解く正に「秒殺」 今回は実験で使っている白衣で登場 |
「悩殺シスターズ」 小橋りさ・生駒尚子 | 「秒殺シスターズ」に負けない力を持つ 蛇足ながら小橋さんは先日の「雑学王SP」に出演 |
「フェアリーエンジェルズ」 岡本麻希・山田茜 | いつもは先輩木村さんと協力しているが 今回は2人で協力して挑む |
「ドリームガールズ」 木村美紀・八田亜矢子 | おなじみ木村さんとこちらもテレビでおなじみ 八田さんが初参戦 |
「MP砲」 マス北野・ポヌジョジアヌ | 脅威のひらめきと脅威の計算力… なぜか覆面レスラーで登場 |
今回は3つのラウンドを行いその総得点で勝負をする。始めのラウンドは「知って得する、なるほど数雑バトル」…問題を解くだけではなく知識も問われるラウンド。問題は早押し問題5問、三択問題5問の合計10問。以下に問題と解答を掲載します。解答はドラッグして見てください。まずは早押し問題5問です。
第1問:50を1/2で割り、10を足すといくつになるでしょう。 |
答え→→→ 110(「50を1/2で割る」とは「50に2を掛ける」ということ) |
第2問:5×6の長方形の形をしたチョコレートを切れ目に沿って割っていき30個のチョコに分けるには、何回割れば良いのでしょうか?ただし2個のチョコを重ねて割ることはできない。 |
答え→→→ 29回(1回割るごとにチョコが1片ずつ分かれるため30-1=29回必要) |
第3問:「0」「1」「2」この3つの数字を1つずつ使ってできる最大の数はいくつでしょう。 |
答え→→→2^10(2の10乗は1024。普通に並べた210より大きい) |
第4問:「フェルマーの定理」で知られるフランスの数学者、フェルマーの本業は何だったでしょう? |
答え→→→ 弁護士(仕事で人と会えないときに数学の研究をしていた、とのこと) |
第5問:フィボナッチ数列で最初に登場する3桁の数はいくつでしょう。 |
答え→→→144(1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144ここで登場) |
衛藤・伊藤ペア | 2問目を正解 | 10点 |
小橋・生駒ペア | 5問目を正解 | 10点 |
岡本・山田ペア | 正解を取れず | 0点 |
木村・八田ペア | 1問目、4問目を正解 | 20点 |
マス・ポヌペア | 3問目を正解 | 10点 |
続いて三択問題5問。知識でいくか勘でいくかはあなた次第です。
第1問:数学者デカルトの死因は風邪をこじらせての肺炎。では風邪をこじらせた原因は何でしょう? (1)水風呂に入りすぎた(2)寝不足が続いた(3)医者が嫌いで病院に行かなかった |
答え→→→(2)寝不足が続いた…王女の教育のため朝5時から講義を行っていた。 |
第2問:数学検定協会が認定した「数学の日」は何月何日でしょう? (1)円周率から3月14日(2)掛け算の九九から9月9日(3)関孝和の命日10月24日 |
答え→→→ (1)円周率から3月14日 |
第3問:次の定数のうち、一番小さい定数はどれでしょう? (1)黄金比の値(2)自然対数(3)オイラー定数 |
答え→→→(3)オイラー定数 |
第4問:アインシュタインはファッションについてあるこだわりを持っていました。そのこだわりとは何でしょう? (1)素足に靴の石田純一風(2)くるくるマフラーの中尾彬風(3)素肌にジャケットの郷ひろみ風 |
答え→→→ (1)素足に靴の石田純一風…当時は靴下の質がよくなかったことが原因 |
第5問:パスカルはある病に苦しみ、その痛みを紛らわせるために数学をしていたといわれています。その病とは何でしょう? (1)虫歯(2)頭痛(3)腹痛 (昨年のスペシャルで出演したジョンフンさんからの出題。この「ジョンフン」さんがヒント) |
答え→→→(1)虫歯…ジョンフンさんは医学部歯学科に在籍していた。 |
第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 | 第5問 | 総得点 | |
衛藤・伊藤ペア | × | ○ | × | ○ | × | 20点加わり30点 |
小橋・生駒ペア | × | ○ | × | × | × | 10点加わり20点 |
岡本・山田ペア | ○ | × | × | ○ | ○ | 30点加わり30点 |
木村・八田ペア | × | ○ | × | × | ○ | 20点加わり40点 |
マス・ポヌペア | × | × | ○ | × | × | 10点加わり20点 |
あっ!コマ大チームのこと忘れていた!
オープニングに「コマ大校歌」を披露した後、別室で難問に挑んでいるコマ大。難問と話していたが何だか色鮮やかなものを作っている様子…最強ペアはどの組か、そしてコマ大の運命はいかに?後半に続きます。数学とクイズでくつろいで<数学の部屋<「コマ大数学科」に挑む<「コマ大数学科」に挑む・09年1月
次のラウンドは「乗せて量ってヒラメキ天秤バトル」天秤ばかりの左の皿に乗せた重さに対して、はかりが吊り合うように5個の重りを乗せる、という問題。このラウンドはトーナメント方式となり先に進むほど得点は高くなる。トーナメントは次のようになった。
トーナメントの数字は勝利した時の得点 |
第1問:110gの重さと釣り合うように重りを置いてください。 |
答え→→→左の皿に1g、右の皿には81,27,3gの重りを乗せる |
第2問:101gの重さと釣り合うように重りを置いてください。 |
答え→→→左の皿に9,1g、右の皿に81,27,3gの重りを乗せる。 |
第3問:16gの重さと釣り合うように重りを置いてください。 |
答え→→→左の皿に9,3g、右の皿に27,1gの重りを乗せる。 |
第4問:49gの重さと釣り合うように重りを置いてください。 |
答え→→→左の皿に27,9g、右の皿に81,3,1gの重りを乗せる。 |
衛藤・伊藤ペア | 2回戦で敗退 | 20点加わり50点 |
小橋・生駒ペア | 2回戦、決勝で正解 | 80点加わり100点 |
岡本・山田ペア | 1回戦で敗退 | 得点変わらず30点 |
木村・八田ペア | 決勝戦で敗退 | 30点加わり70点 |
マス・ポヌペア | 1回戦で敗退 | 得点変わらず20点 |
最終ラウンドはいつものように数学の問題に挑む。最高100点獲得できるため逆転のチャンスが大いにある。では問題!
問題:図のように電球が5×5の状態に並べられている。一つの電球のON・OFFを切り替えると、その上下左右に隣り合う電球もON・OFFが切り替わる。 (紫の電球を切り替えると赤の電球がONになる。暗い灰色の電球は2回切り替わったためOFFになる) いま全てOFFの状態から何個か電球のON・OFFを切り替えたところ一個の電球だけONの状態になった。ONになった電球としたありえるものをすべて見つけなさい。 |
解き方が全く分かりません
しかし、ここで諦めてはいけない。このページのためにも正解を求めようと脳みそを働かせました。とりあえず分かることは切り替えが奇数回あるとON,切り替えが偶数回あるとOFFになる、ということ。それ以降は…さっぱり。とりあえず全ての電球で切り替えをするとどうなるかを考えてみた。
3 | 4 | 4 | 4 | 3 |
4 | 5 | 5 | 5 | 4 |
4 | 5 | 5 | 5 | 4 |
4 | 5 | 5 | 5 | 4 |
3 | 4 | 4 | 4 | 3 |
ん~~だからどうなんだ?
自分で作ってこの発言はないが、でも分からない。仕方ないので再度各マスの上下左右のマス目の数の合計を計算してみる。
11 | 12 | 13 | 12 | 11 |
12 | 18 | 19 | 18 | 12 |
13 | 19 | 20 | 19 | 13 |
12 | 18 | 19 | 18 | 12 |
11 | 12 | 13 | 12 | 11 |
ん~~やっぱり……でも……
実は最初この問題を見たとき「中の4つの(18と書かれている)箇所」と思っていた。そこでこれら4箇所と同じく偶数の場所を選んでみる(赤の 12 と青の箇所)何となく正解っぽいのでこれを解答にした。ただ改めて考えると何で偶数の箇所を選んだのだろう?しかもよく見ると上下左右のマスの合計のみでそのマス自身の数字を加えていなかった…ま、いいっかこの問題にはさすがの東大生も苦戦している。図をたくさんかいて導いた解答がこちら。
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難問の作業を無事終えてなぜかスタジオに戻ったコマ大チーム。正解はコマ大が見せるということ。コマ大チームが向かったのは香取市立澤小学校。この小学校は今年3月で廃校ということで、記念にコマ大の解答に参加することになった。生徒25人が問題の電球となって正解の1個だけの電球を見つける。そして出された答えはこちら。
赤の電球の5ヶ所 |
本当か???
実際に次のように電球を切り替えていくと解答の電球のみがONになる。
紫の電球をONにするために、赤の電球 (紫の電球も含む)を切り替える |
順位 | ペア | 第3Rの点数 | 合計点 |
1位 | 岡本・山田ペア | 90点 | 120点 |
2位 | 小橋・生駒ペア | 15点 | 115点 |
3位 | マス・ポヌペア | 80点 | 100点 |
4位 | 木村・八田ペア | 20点 | 90点 |
5位 | 衛藤・伊藤ペア | 10点 | 60点 |
以上でコマ大の2008年は終りです。今年はコマ大にとっては激動の一年だったと思います。エミー賞の最終候補に選ばれた事からマスコミでも取り上げられましたし、番組も初代東大生チーム木村・松江ペアの卒業、と思いきや7人もの新東大生が登場(一人は新…かな?)そしてDVDの発売。この一年にぎやかだったでしょう。2009年はどのような一年、そしてどのような問題を出してくれるのでしょうか……
って今ごろ書いてもな…
数学とクイズでくつろいで<数学の部屋<「コマ大数学科」に挑む<「コマ大数学科」に挑む・09年1月
問題:各6人ずつのAチーム、Bチームがそれぞれ縦一列に並んでいる。審判がコインを投げ、表が出ると赤の帽子、裏が出ると白の帽子を後の人から順番にかぶせていく。 全員が帽子をかぶった後、後の人から順に自分の帽子の色を当てていく。当たれば1点、外れたら0点を与え、6人の合計得点を競う。 A,Bそれぞれのチームが次の戦略によって帽子の色を当てていくとき、AチームがBチームより合計得点の高くなる確率を求めよ。 |
Aチームの戦略 1番は2番の帽子の色を答える。2番目は「1番目の答えの色」を答える。 3番は4番の帽子の色を答える。4番目は「3番目の答えの色」を答える。 5番は6番の帽子の色を答える。6番目は「5番目の答えの色」を答える。
Bチームの戦略 |
何だ、これは?
この戦法を紙に書き写すだけで一苦労だった。
今回は新年最初の放送&成人式ということで東大生の小橋・生駒ペアは振袖姿で登場。エミー賞授賞式のときの戸部アナの振袖姿とは…まあ、それはさておいて。
ポヌさんのジョークでお株を奪われたコマ大チーム。今回の検証はシンプルに問題の戦法で勝敗数を数える。コマ大チーム4人にいつの間にかレギュラーになった木庭先生とスタッフの方が加わり6人がBチーム。一方のAチームはBチームの子供達が集合。親子とは言えども真剣勝負…と思いきや、親子の交流の場を作った形となった。
で、答えは出たの?
答えは出たのでしょう。問題を解く前に上のA,Bチームの戦略を理解しなければいけない。 Aチームについてまとめると次のようになる。
Aチームの1番目は2番目(すぐ前)の帽子の色をそのまま答える。 2番目は1番目の答えをそのまま同じく答える。 これは「3番、4番」「5番、6番」の組についても同じ。 |
ん?ということは…
Aチームについては『1番は2番の帽子の色を答える。2番目は「1番目の答えの色」を答える。』をちょっと式にすると「2番の答えの色」=「1番目の答えの色」=「2番の帽子の色」
つまり2番目は必ず自分の帽子の色を答えるので必ず正解する。同じく4番、6番も自分の帽子の色を答えるので正解する。というわけで次のようになる。 そこでAチームが取る点数とその確率を計算する。
3点 | 1,3,5番目が全員間違える | 確率=1/8 |
4点 | 1,3,5番目のうち1人だけ正解 | 確率=3/8 |
5点 | 1,3,5番目のうち2人だけ正解 | 確率=3/8 |
6点 | 1,3,5番目が全員正解 | 確率=1/8 |
しかし、ここで私は止まった。BチームもAチームと同じように何人かは必ず帽子の色を当てられるとは思うが分からなかった。ん~~いつものように惜しくも降参である。
各組の答えは次のようになった。
コマ大チーム | 約43% | 検証の結果。30戦で13勝。 |
マス北野・ポヌチーム | 42% | Aチームの得点の確率は分かったが Bチームについては 分からず。結局勘で。 |
東大生チーム | 3/16 | Aチーム、Bチームの得点の確率 を計算して。 |
正解…3/16、東大生チーム正解!
私も計算を終えて、正解と同じ答えが出た。Aチームについて各得点を取る確率は上で説明した通り。Bチームについては次の通り。
2番目は3番目の帽子の色を答えるが2人とも同じ色なので 常に正解。 3番目は「2番目が答えた色」を答えるがこれは3番目の 帽子の色なのでこちらも正解。
2番目、3番目の帽子が違う色の(1番目が「赤」と答えた)とき つまり、2番目、3番目は常に正解する。同じように5番目、6番目も 常に正解する。 |
Bチームの得点の確率は
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Aチームが勝つ確率を計算すると
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確率については特に苦手な私です。
今回は問題文を書くのに必死だったが、何となく考えがまとまった。これからは問題を書くように努めよう…数学とクイズでくつろいで<数学の部屋<「コマ大数学科」に挑む<「コマ大数学科」に挑む・09年1月
問題:バスケットボールの得点の取り方は次の3通りがある。 フリースローで1点を取る。 エリア内のシュートで2点を取る。 エリア外のシュートで3点を取る。 このとき、ちょうど10点を取るときの得点経過は何通り考えられるか。 |
マス北野に球技の漢字を見事に読まれてしまったコマ大チーム。平均年齢40歳とあってバスケットで検証は無理か…しかしやってみないとわからない。バスケットの対戦相手となったのは「秒殺シスターズ」の伊藤理恵さんが所属する東大女子バスケット部。相手は東大生、しかも女子…しかし、寄る年には勝てずコマ大3連敗。
疲労と敗北感に包まれたもののコマ大の検証は続く。3色のテープで1点、2点、3点分の長さを作り、ちょうど10点の長さになる組み合わせを作っていく。しかし検証は思いのほか長かった。「バスケットのほうが良かったかも」と嘆きながらもどうにか検証終了。久しぶりの長時間検証となりました。
この問題、「あの問題」と似ています。「あの問題」とは栄えある(?)コマ大第1回目の問題「フィボナッチ」です。
フィボナッチ数列とは:前の2つの数字を足して、次の数として作られる数列。 1番目、2番目の数字は共に1。以降3番目は前の2つの数の和「1+1=2」、4番目は「1+2=3」としていくと… 1,1,2,3,5,8,13,21,34,… とフィボナッチ数列が作られる。 |
10点を取るためには次の3通りの場合がある。
9点取ったときから1点を加えちょうど10点 これらの取り方には重なる取り方がないため
(10点の得点経過数) |
始めの3つの数字は…
1点を取る方法は1通り つまり考える数列は「1,2,4、…」という始まり方になる。これから 数列を作ると 1,2,4,7,13,24,44,81,149,274
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答えは「247」 完璧!!
あとは答えが出るまで余裕を持って待っていた。各チームの答えは…
コマ大チーム | 247通り | 検証の結果 |
マス北野・ ポヌチーム | 247通り | 上の計算をした結果 |
東大生チーム | 247通り | 上の計算をした結果 |
あら…全員同じ答え…
お察しの通り、正解は「247通り」だった。解説も上に書いた通り。私にとっては久しぶりの正解だったが、正解者が多いと喜びの度合いも小さい… 問題の解説の後、今回の問題で使われたフィボナッチ数列を拡張した「トリボナッチ数列」とその仲間が紹介された。簡単にですが説明を。
自然数Nをいくつかの自然数の和で表すことを考える。ただし和に現れる数字の順序も考えて、N自身でもひとつの和として考える。 和で使われる自然数がある一定の自然数以下である和の表し方の総数を、N=1,2,3…と順番に並べた数列を考える。 例えば「和で使われる自然数が2以下」である和の表し方を数えると
「和で使われる自然数が2以下」の「2以下」を「3以下」と条件を変えると今回の問題で出てきたトリボナッチ数列。「4以下」「5以下」…と条件を変えると新しい数列ができる。
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やさしい問題をお願いします