数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・10年6月

「コマ大数学科」に挑む・10年6月

最終更新日2010年7月13日

フジテレビで深夜に放送されている「コマ大数学科」の問題に解く様子をご紹介します。数学をやってきたので簡単に解ける…と思ったものの…その奮闘振りをお楽しみに。なお、福岡での放送は二週間遅い模様です。そこら辺はご勘弁を。

「GCD (6/2)」
「トリコロール(6/9)」
「未来の東大生に挑戦 (6/16)」
「競売(6/23)」

ご意見がありましたらtfujisaki2006@yahoo.co.jpまでお願いします。


「GCD(6/2)」

問題:
 各桁の数字が相異なり、どれも0でないような3桁の正の整数nがある。
 nの各数字を並べてできる、6つの数の最大公約数をgとする。

 gとして考えられる最大の値を求めよ。

たとえば「n=248」のとき各桁の3つの数字を並び替えた 248、284、428、482、824、842 の6つの数字の最大公約数を計算すると「2」になる。 このようにして最大公約数を計算して最大になる公約数を見つけるわけです。それにしても…

ま〜〜、シンプルな問題

 先週、ハワイアンスパリゾート(福島県いわき市)で一足お先に夏気分を味わったコマ大チーム。今回はもっと豪華に…なぜか野球場に連れてこられた。とりあえずシンプルに3桁の数字を書き並べることにした。野球場のスタンドに張られた数字の書かれた紙…

 数字を書き並べたからといって、答えが出るわけではなかった。何か閃かないかといわき市を歩いていると登場したのはジャンボメニュー。シューマイに始まりハンバーグ、メンチカツなど、とにかく数人分もあるメニューが次々と現れた。閃くためには食べなければいけないと食べ続けるコマ大チーム…しかし、何も閃かなかったため、今回訪れたジャンボな物の数を答えとすることにした…って、何だったんだ今回の検証は?

 今回、私は閃いた。

3桁の数字の和が9の倍数であれば、その数自体が9の倍数である。

例:7+3+8=18=9×2 であることから 738は9の倍数。
実際、738=9×82

 3桁の数字の和は数字を並べ替えても変わらないため、並べ替えてできる整数も 9の倍数になる。よってnが9の倍数である3桁の数字のときg=9となる。

 答えは9…と思うが、これが最大なのかどうなのかが分からない。先週同様、マス・ポヌペアも東大生チームもある程度の答えは見つかっているが、最大であるかという確信が持てていない様子。シンプルがゆえに以外に手強い問題。ここで中村先生からヒントが出てきた。

2つの数の最大公約数は「2つの数の差」の約数でもある。

例:108と132の最大公約数は12(108=12×9、132=12×11) この2つの数の差は132−108=24。12は24の約数でもある。

これでちょっと答えへの道筋が見つかったようで計算を進めた2組である。実は私はヒントが出る前に「9」より大きい最大公約数を見つけていた。

 3桁の数字が全部偶数であれば、数字を並べ替えても3桁の数字は偶数、 つまり2の倍数である。

 ということは、3つとも偶数で合計が9の倍数になる3つの数「4,6,8」 (合計18)について、並べ替えてできる3桁の数は2の倍数であり、9の倍数である。つまり2×9=18の倍数である。

ということで私の解答は「18」…ただ、最大であることの証明はできていなかった。中村先生のヒントを聞いて、ちょこちょこっと計算をすると「18」が最大であることが何となく証明できた。各組の解答は以下の通り。

コマ大チーム 訪れた「ジャンボ」なものの数
マス・ポヌペア 186つの数の和の素因数分解をして
考えた。
東大生チーム 18偶数からなる3桁の数から考えた。

ここしばらく、マス北野の閃きで余り出番のないポヌさん。今回マス・ポヌペアはポヌさんの証明を取り上げたが説明も今ひとつの感じがする…

正解…18、東大生 マス・ポヌペア正解!

 ではどのようにして「18」が最大であることが分かるのでしょうか?

 使われる3個の数字を a, b, c (a > b > c) とすると

(100*a + 10*b + c) - (100*a + 10*c + b) = 9*(b - c)
(100*c + 10*a + b) - (100*c + 10*b + a) = 9*(a - b)

 b-c, a-b が互いに素の場合、互除法を使うと最大公約数は高々9である ことが分かる。そこで b-c, a-b が互いに素でない場合を考える。

a-b = b-c のとき、この差を t とすると a = 2*t+c, b = t+c となる。 最大公約数が9の倍数であるとき、

a + b + c = 3*(t + c) : 9の倍数 ⇒ t + c : 3の倍数

が成り立つ。また、

a = 2*t+c ≦ 9 ⇒ c ≦ 9 - 2*t

a, b, c が一桁の整数であることから 2 ≦ t ≦ 4, 1 ≦ c ≦ 7. 以上の条件を満たす c, t の組み合わせは以下の通り

ctn9*(b-c)
1253118
4286418
3396327

この中で n が 9*(b-c) の倍数であるものは 864 のみである。
b-c, a-b が互いに素でない組み合わせとして、

(b-c, a-b) = (2, 4), (4, 2), (2, 6), (6, 2)

が考えられるが、いずれも最大公約数が18を超える整数 n を作ることが出来ない。

 今回は2組が正解を出したが、理論でわずかに勝っていた東大生チームにコマ大フィールズ賞が渡った。実に1ヶ月ぶりの東大生チームのコマ大フィールズ賞である。私も久しぶりの正解で嬉しかったが、きちんとした証明をできなかったのが少々心残りである。もう一つ嬉しかったのが

掲載する画像を作らなくて良かったこと

作るの結構大変ですよ…コマ大の問題はできれば整数問題を多めにお願いします。


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・10年6月


「トリコロール(6/9)」

 オープニングではマス北野が古い型のパソコンを持っていた、という話があった。コマ大チームも驚いた様子からするとおそらくブラウン管のモニターのパソコンだったのでしょうか?マス北野が話していた通り、メールだけで使うのならば少々古くてもいいんじゃないですか?

問題:ピンク、緑、赤の三色の島がちょうど3つずつある。
これらの島に以下の条件を満たすように橋をかけるとき、かけ方は何通りあるか。

 1.どの2つの島も1本の橋で結ばれているかいないかで、橋の両端は異なる島である。
 2.同色の2つの島を選ぶと、その2つの島は橋で直接結ばれておらず、その2つの島両方と直接結ばれている島も存在しない。

(橋が1本もかけられていない状態も1通りと数えます)

 今回は2010数学オリンピック日本大会の予選で使われた問題。そんなおニューな問題を読みながら「グラフ理論の問題」ということは分かった。今回はきちっと正解を出せるはず。それにしてもどんな色の島なんだ?

 2週にわたって夏気分を満喫しているコマ大チーム。今回もハワイアンスパリゾートで検証を行った。ハワイアンスパリゾートといえば映画で話題になったフラダンスショー。これを見なければ帰れないと待っているコマ大チーム…と突然現れた腰ミノオヤジこと(?)吉田プロデューサー。ショーをのんびり見ている暇はないとたしなめられて、コマ大チームは検証を始めた。
 3人組のフラダンスチーム2組と同じく3人組のファイアーダンスチーム1組を島に、手と手をつないで橋に見立てて何通りのつなぎ方があるかを探した。セクシーなフラダンスチームにデレデレのダンカン部長。少しでも早く終わらせて楽しみたいと焦りながら答えを出すことができた。

え?答え出たの??

 実は私は検証を見ているときに答えを出したんです。しかし、この答えが正解ならば、とても今回ののんびりした検証では終わらないはず、つまり、かなりの数の橋のかけ方があるのです。今回も間違えた模様…いや、そんなことはない…

 さすがに数学オリンピックの問題だけあって、マス・ポヌペアも東大生チームもやや苦戦気味。まず問題文の2つの条件を理解することに苦労している様子。今回は早々と竹内先生から「2色の島について考える」というヒントが出された。このヒントで一足先に答えを出したのはマス・ポヌペア。今回マスは黙々と計算したポヌさんの答えを出すことにした。一方の東大生は未だ答えを見出せない模様。時間内に答えは出せたのか?

 各組の解答の前に私の解答をお見せします。私の計算結果は「110,592 通り」この数は「48 の3乗 (48 × 48 × 48)」ということです。 なぜこの計算をしたかというのは後ほどにして各組の解答です。

コマ大チーム 34検証の結果
マス・ポヌペア 46橋が0本、1本…と順にかけ方を
数えた。
東大生チーム 22742色の場合から3色を考えたが
時間切れ

 今回は答えがまったくバラバラ。桁も違いました。私の答えと格段に小さい解答なのでやっぱり私の解答は間違っているようです…

正解… 39,304 通り、全員不正解!

解答とは桁違いの正解に全員が驚いた。さてなぜこのような値がでてきたのでしょうか?まず問題の条件をそれぞれ図で表すと次のようになる。

条件1は簡単にいうと「普通に島から別の島へ橋を架ける」という意味である。 次にピンクの島、緑の島の6つの島の間で橋を架けることから考える。

ピンクの3つの島、緑の3つの島で橋を架けることを考える。

条件2からピンクの島は他のピンクの島に橋をかけることができない。

またピンクの島から緑の2つの島に橋を架けると条件2の後半の条件に反する。

よってピンクの島から緑の島に橋を架けるとき、一つの島だけにしか架けることができない。(このことは緑の島からピンクの島に橋を架けるときも同様である)

上のことからピンクの島と緑の島の間にはそれぞれ1本ずつ、計3本までしか橋を架けることができない。3本橋を架ける方法は3!=6通りある。

それぞれの橋に対して、橋を架けるか架けないかで2通りの選択がある。以上より3本橋を架けた状態から2×2×2=8通りの橋の架け方を作ることができる。

これを6通りの3本の橋の架け方それぞれに対して考えると6×8=48通りの橋の架け方を作ることができる。

緑と赤、赤とピンクの間でも同じく48通りずつの橋の架け方を作ることができる。

これら3つの島の間の橋については上の条件を満たせば、条件に反することはないため、求める橋の架け方は48×48×48=110,592 通りである。

 私の解法では2色の島の間の橋の架け方「48通り」には2回以上数えられている橋の架け方がある。正しい解法は以下の通り

 ピンクの島と緑の島の間に架ける橋の本数で場合分けをする。

橋が0本のときは1通りの架け方しかない。

橋が1本のときは各色の島から1つの島を選んで橋を架けるため、3×3=9通りの架け方がある。

橋が2本のときは、各色の島から2つの島を選ぶ選び方は3×3=9通り。その後2つの島に1本ずつ橋を架ける架け方が2通りあるため全部で9×2=18通りある。

橋が3本のときは上の解説から6通りある。

以上より2色の島の間に橋を架ける架け方は1+9+18+6=34通りある。

以降の計算は上の計算と同じであるため、正解は 34×34×34=39304 通りとなる。

 今回のコマ大フィールズ賞には竹内先生は大いに悩んだ。正解者がいない上に近い計算をした組もいなかった。悩みに悩んだ結論は…該当者無し。今回は先生方からヒント連発となる難問続きの3本撮りであった。


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・10年6月


「未来の東大生に挑戦(6/16)」

 今回の問題は「筑駒」の略称で知られる「筑波大学付属駒場高等学校」の入試問題。 高校の入試問題だから解くのは中学生。さほど難しい数学の知識は要らないと思うが、東大生を多く輩出している高校なだけに、意外と手強いかも…何はともあれ問題です。

問題:1辺の長さが12cmの立方体の容器に11cmの深さまで水が入っています。
点Gを通り、4点A,E,G,Cを含む平面に垂直な直線をLとし、Lを軸として回転します(つまり図の矢印の方向に回転させる)
 点Eが水面上に来るとき水面の面積を求めなさい。

ただし、どのように回転させても水が容器からこぼれ出ないように密閉されているものとします。

ややこしい…

しかし、計算の方法は頭の中で出来上がっていた。さっそく計算を始める私。

 今回のコマ大チームの検証。「筑駒」のことは「筑駒」に聞け、ということで筑駒 に伺うことにした。ここでコマ大チームを率いたのは先日漢字検定準1級をとった 「漢字番長」バンビーノ小林。威勢良く教室に向かったもののまったく無視。気を取り直して筑駒の生徒と話をすることに。

 今回は特別に東大生チームから小橋さんが来てくれた。東大受験の裏技(?)を伝授された築駒の生徒達。そこで今回の問題を解いてもらったところ、あっさりと解かれてしまった。そんなことではコマ大ではない!と喝を入れたダンカン部長。Dr.コバこと歯科医の小林先生を呼び、先生が歯形を取るときに使う「印象剤」を使って実際に問題を検証してみた。待つこと数分。固まった印象剤を持ってスタジオに戻ってきた。

 今回はここしばらくの展開とは逆で、計算が進む2組である。私もある程度の計算方法は分かっていた。


緑の部分が求める面積。

コツコツと計算をしながら、私は答えを出すことができた。今回先に答えを出したのは東大生チーム。マス・ポヌペアもやや遅れて答えを出すことができた。一方コマ大チームは検証で作った塊の面積をコツコツと計算していた。今回の計算時間は意外と早かったようです。

コマ大の検証が長かった理由が良く分かりました。

 各組の答えは以下の通り。

コマ大チーム 71.5 平方cm計測の結果
マス・ポヌペア 12√146水面の形が菱形になると
考え計算
東大生チーム 36√5水面の形が三角形になると
考え計算

私、間違えていました。私の計算では「3√51」となりました。コマ大チームの解答と値が近くないことから間違いに気付く私。どこを間違えたかは後ほどお話します。では正解です。

正解…36√5、東大生チーム正解

さっそく、解説です。

水の入っていない部分の体積は12^2(=144)立方cmだが、私の計算ではこれを12立方cmとして計算をしてしまった。ホントに凡ミス中の凡ミスです。

 実はこの立方体を更に回転させるともう一度点Eが水面上に来る。このときの水面の面積を求めると…

これはマス・ポヌペアの解答である。今回は「最初にEが水面上に来たときの面積」を求めた、ということで東大生チームにコマ大フィールズ賞が渡った。マス北野はちょっと勇み足でした。


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・10年6月


「競売(6/23)」

 この2週間、計算違いで答えを出せない私。とにかく落ち着いて計算をしなければいけない。今回の東大生チームは春のスペシャルに出演した加納さんと木村さんのペア。「春のスペシャル」って、福岡では……もう、いいか。では問題です。

問題:
 ある駅前の土地が競売によって売り出されることになった。
競売の方法は以下の通り…

問題文は長かったため要点だけをまとめてお見せします。

問題の続き:
 競売に参加するAさんが利益の期待値を最大にするためには、いくらの買値をつければ良いのでしょうか。

入札の方法は以下の通り

  • 競売に参加するのはAさんとBさんの2人のみ。入札額は1億円単位とする。
  • 2人が土地の入札額を同時に発表して、入札額の多いほうに落札される。
  • 2人が同額の入札額のときは、くじ引きによって落札者を決める。くじは確率1/2で入札者を決めるものとする。
Aさんは以下のように利益を考えている。
  • 土地を落札したとき、5億円の利益があると考えている。よってx億円で落札したとき落札額との差を含めると(5−x)億円の利益がある。
  • 落札できなかったときは、利益はないため0億円の利益である。
なお、Bさんの入札額は1〜10億円のいずれかを等しい確率で出すものとする。

今回、問題文が長かったため書き写すのは省略。とっとと計算を始めた。

 今回のコマ大チームはとある街中に登場…と、そこに強面の男性が登場。この男性「藤山勇司さん」は競売コンサルタントで著書も数多く出されている。問題の前に土地競売について聞いてみた。訪ねた家も競売で買ったもの。その落札額一万円!!その後リフォームをして自宅にした、とのこと。これまで数多くの家を落札したが、この人でも恐れるほどの出来事も数多くあったとのこと。それでも競売を続ける藤山さんの話に引き込まれるコマ大チームであった…

 では本題、ということでコンサルタントの人に問題を見せたところ早々と計算をして答えを出してしまった。今回は他力本願ながら自信満々のコマ大チームだった。

 私もフツーに計算をしていったところ答えが出てしまった。まず、計算に必要な確率を考えると

Aさんは土地を落札できれば5億円の利益があると考えている。よって5億円以上の入札額では利益を得られないため、入札額は1〜4億円となる。
 またBさんがAさんの入札額を超える額を入札した場合は利益がAさんの利益は0であるため、期待値は0。ということでBさんの入札額が「Aさんの入札額以下」の場合で考えればよい。以上を元にAさんが1億〜4億円で入札する場合の期待値を計算すると…

1億円で入札のとき
Bの入札額確率利益期待値
1億円0.1×0.54億円0.2 億円
期待値の合計:0.2 億円
2億円で入札のとき
Bの入札額確率利益期待値
1億円0.13億円0.3 億円
2億円0.1×0.53億円0.15 億円
期待値の合計:0.45 億円
3億円で入札のとき
Bの入札額確率利益期待値
1〜2億円0.22億円0.4 億円
3億円0.1×0.52億円0.1 億円
期待値の合計:0.5 億円
4億円で入札のとき
Bの入札額確率利益期待値
1〜3億円0.31億円0.3 億円
4億円0.1×0.51億円0.05 億円
期待値の合計:0.35 億円

以上の計算から、最も期待値が高くなるの3億円の時になる。

簡単すぎないか??

フツーに計算をして答えが出たが、何かあるのがコマ大である。ただ、今回はマス・ポヌペアも東大生チームも早々と答えを出してしまった様子で計算時間もすぐに終わってしまった…何かありそう…

コマ大チーム 3億円コンサルタント藤山さんの解答
マス・ポヌペア 3億円入札額ごとに期待値を計算した
東大生チーム 3億円入札額ごとに期待値を計算した

 今回、3組の計算をほぼ一緒。マスの解説を聞いて「藤山さんの解説と同じだ」と驚いたダンカン部長。藤山さんは期待値の「5千万円=0.5億円」も算出していた(最初コマ大チームが書いた「5千万円」を見たとき「54万円??」と思ってしまった私である)一方東大生チームは「1億円単位」でない場合も考えていた。

正解…3億円!全員正解!

 ものの見事に全員(私も)正解だった。解説も私が上で計算したとおりである。今回の問題は3月の東京大学、後期の入試問題。実際は利益が2億〜10億の場合で問題を解くことになっている。興味がありましたら入試問題を探して考えてみてください。

 今回は全員正解だったが、コマ大チームは他力本願の正解。マスは同額の場合を考えていなかった。ということでホントに僅差で東大生チームにコマ大フィールズ賞が渡った。今回は億単位で計算をしたが、例えばAさんが億単位でなければ(Bさんは億単位)期待値が最大になるのはいくらか?と考えていた。

例えばAさんが「3億1円」で入札したとすると…

Bの入札額が1〜3億円のときAさんが落札。この確率は 0.3
このときのAさんの利益は(2億−1)円となるため、期待値は

0.3 ×(2億−1)= (0.6 億 − 0.3) 円

つまり、ほぼ6千万円になるため、「3億1円」が最も得する
入札額??

何ともひねくれた計算をしてすみません。これじゃBさんには不公平ですからね(ちなみに「2億1円」の方がわずかに期待値が高くなります)


数学とクイズでくつろいで数学の部屋「コマ大数学科」に挑む「コマ大数学科」に挑む・10年6月