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「コマ大数学科」に挑む・13年7月

最終更新日2013年8月17日

フジテレビで深夜に放送されている「コマ大数学科」の問題に解く様子をご紹介します。数学をやってきたので簡単に解ける…と思ったものの…その奮闘振りをお楽しみに。なお、福岡での放送は二週間遅い模様です。そこら辺はご勘弁を。

投影図 Part 2 (7/5)
資格スペシャル(7/12)
英語で数学 Part 6 (7/19)
ものさし(7/26)

ご意見がありましたらtfujisaki2006@yahoo.co.jpまでお願いします。


「投影図 Part 2 (7/5)」

 「投影図」とは立体を前、上、横から見た図で表す方法。見る方向が変わると見える形も変わるんです。今回の問題のように…

 問題:ある立体を前、上、横から見た図が以下の3つの図形に見えました。この立体の体積を求めなさい。

 コマ大チームはフジテレビの近くにあるレゴ博物館を訪れた。レゴブロックは子供の遊び…と思ったら大間違い。博物館に入った目の前にはレゴで作られたフジテレビ本社。さらに東京タワー、東京スカイツリーなども展示。もはや遊びを超えて芸術の域に達している。
 コマ大チームはレゴブロックを組み合わせて、問題の立体を作っていく。ブロック作りのセンスがあると認められたガンビーノ小林が一人で作る中、残り3人が苦労しながら作っていく。どうにかできた立体の体積は求められたのか?

 前回に続いて「明大チーム」マス・木村ペア。図形といえばマスのお得意分野。早くも求める立体の図を探し出した。しかし今回の東大生チーム、杉山・溝田ペアは明大チームが答えを出すよりも早く答えを出していた。久しぶりのがっぷり四つの戦い。

コマ大チーム352立方センチ検証の結果。
ブロックの体積を利用した
明大チーム336立方センチ四角の枠から棒が出ている
ような立体を考えた。
東大生チーム336立方センチ四角の枠から棒が出ている
ような立体を考えた。

 コマ大チームは立体お披露目…と思ったところでブロックがボロボロこぼれていった。

正解…336立方センチ 明大、東大生チーム正解!!

 今回は立体を描くことができれば体積はちょちょいのちょいで求められる…はず。一応私も正解でした。

1辺が16センチの立方体から問題の図の「口」の字の形に合わせて、真ん中を取り除く。

先ほど取り除いた方向とは直角の方向から、問題の図の「+」の字の形に合わせて、四隅を取り除く。 この立体を上から見ると、問題の図の「エ」の字の形になっている。つまり問題の立体が出来上がったわけである。

この立体の体積の求め方は様々あります。私は以下の求め方をしました。

立体を左の図のように直方体と十字型の立体に分けます。続いて、それぞれの立体を2cm×2cm×2cm の立方体に分割します。

 直方体の寸法は 2cm×2cm×12cm であるため、立方体は6個作られる。
 十字型の立体は右の図のように分けると全部で15個分の立方体が作られる(青の部分は2個合わせると2cm×2cm×2cm の立方体ができる)

 それぞれの立体は2個ずつあるため、問題の立体を2cm×2cm×2cm の立方体に分けると (6 + 15) × 2 = 42 個分になる。2cm×2cm×2cm の立方体の体積は 8立方cmであるため、問題の立体の体積は

8 立方cm×42個 = 336 立方cm

である。

 今回のコマ大フィールズ賞は体積の求め方が独創的だった、ということで東大生チームに渡った。


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「資格スペシャル(7/12)」

 公務員試験やメンサの試験に挑んだコマ大。今回は様々な資格試験にスポットを当てていく。今回、講師役として登場したのは300を超える資格をもつ「資格王子」鈴木さん。問題は「ビジネス数学1級」の難問。

問題:下の図に沿ってA,Bの2通りの投資方法を考えます。より大きい利益を得られる 投資方法はどちらで、期待利得がいくらか求めなさい。

 四角の箇所に書かれている金額は「投資金額」。丸の箇所の値は利益が得られる確率。線の末端の金額はその利益を表す。

 今回の問題は3組がスタジオで挑む。コマ大チームはその予行練習(?)として資格試験に挑む。受けた資格は「中野ブロードウェイ検定1級」コマ大チームは良く知っている場所だけに試験に合格したい。今回は特別な試験問題で普通の選択肢の問題だけでなく、豆腐屋の豆腐を当てたり、写真を撮りに行ったり…とユニークな内容であった。さて試験の結果は…後ほど。

 すっかり息の合った「明大チーム」着々と計算を進めていく。一方東大生チームも負けてはいません。長い計算式を書いていきました。解答は以下の通り。

コマ大チームA.215 億の利益利益から投資額を引いた金額
東大生チームB.28.6 億の利益確率と利益を掛けて、利益を計算
明大チームA.75.6 億の利益右の利益を計算し、追加投資するか
を選択する。同様の計算を続ける

見事に答えが分かれました。

正解…A.75.6 億の利益 明大チーム正解!!

 株式も行っている木村さん。着実に計算をして見事正解を出した。ここでのポイントは「追加投資をするか選択する」というところです。

 Aの投資方法で 60 億の追加投資をした場合、利益の期待値を計算すると

0.4 × 300 億 + 0.6 × 70 億 = 120 億 + 42 億 = 162 億

である。しかし 60 億の追加投資をしているため、期待利得は 162 億 - 60 億 = 102 億。
 つまり追加投資をすると 102 億が得られて、投資しなければ 70 億 が得られる、ということになる。このため「追加投資をする」方がより多くの利益を得られることがわかる。

 Aの最初の投資について利益の期待値を計算すると、

0.3 × 102 億 + 0.7 × 100 億 = 30.6 億 + 70 億 = 100.6 億

である。しかし 25 億の投資をしているため、期待利得は 100.6 億 - 25 億 = 75.6 億 となる。
 同様にしてBの投資方法を考える。まず 40 億の追加投資をした場合、利益の期待値を計算すると

0.2 × 200 億 + 0.8 × 60 億 = 40 億 + 48 億 = 88 億

である。しかし 40 億の追加投資をしているため、期待利得は 88 億 - 40 億 = 48 億。
 つまり追加投資をすると 48 億が得られて、投資しなければ 120 億 が得られる、ということになる。このため「追加投資をしない」方がより多くの利益を得られることがわかる。

 Bの最初の投資について利益の期待値を計算すると、

0.5 × 80 億 + 0.5 × 120 億 = 40 億 + 60 億 = 100 億

である。しかし 30 億の投資をしているため、期待利得は 100 億 - 30 億 = 70 億 となる。
 以上から期待利得が高い投資方法はAで期待利得は 75.6 億となる。

 説明を聞けば、確かに優しい問題ではある。しかし、私はなぜか投資額を利得に足していってしまっていた。その結果やけに利益が大きくなってしまった。今回は投資に詳しい木村さんの勝利。コマ大フィールズ賞をゲットした。ちなみにコマ大チームが挑んだ「中野ブロードウェイ検定1級」は全員不合格。資格王子への道は厳しい…


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「英語で数学 Part 6 (7/19)」

 おなじみ「英語で数学」シリーズ。東大生松本さんは初挑戦。先輩の杉山さんと見事正解を出せるのか?

Question:
A sequence consists of 2010 terms.
Each term after the first term is 1 larger than the previous term.
The sum of the 2010 terms is 5307.
When every second term is added up, starting with the first term and ending with the second last term, the sum is?

今回も木村さんとの「明大チーム」で挑むマス。そして蚊帳の外のコマ大チーム…と言われたくない!そこで、英語の教師と共に問題文を日本語に訳する。教師は以前東大生チームで登場した石井てる美さん。 TOEICで高得点、英検一級の彼女にかかれば問題文もお手の物…しかし、コマ大チームは石井さんとの関わりを極力少なくしながら翻訳に努める。訳を済ませた後はひたすら計算…答えが出たみたいです。

 「英語で数学」シリーズも6回目。2組は簡単に答えを出せる…と思ったら、2組とも苦戦。東大生チームは翻訳はできたが、肝心の計算で止まってしまった。一方の明大チームは計算は出来上がっているが、翻訳で今一つ悩んでいる模様。英文も数学もこなしたのはどちらでしょうか?

コマ大チーム3015-1001 から 1008 までの数を一つ飛ばしで足していった。
明大チーム3156数列の偶数番目と奇数番目の数を 比較して計算した。
東大生チーム888654/335数列の初項を求めて計算をしたが、間に合わず。

 三者三様の答え。きっちり整数値の解答に対して分数の解答の東大生チーム。果たして正解なのか??

正解…2151 全員不正解!!

何と全員が不正解。しかし明大チームは計算途中で2151が出てきていた。偶然か必然か?その前にまず問題の日本訳です。

問題:
 ある数列は2010個の項からなります。
2番目以降の項はひとつ前の項より1大きい値です。
また この2010個の数の和は5307です。
 この数列の1番目の項から1個飛ばした項の数を順に
足していき、最後から2番目の項の数(つまり奇数番目の数)
まで足していったとき、その和はいくつでしょう?

これで問題の内容は理解できたと思いますが、ではどのようにして解けばよいのでしょうか?普通に計算するとこのようになります。

数列の1番目の項の数をAとすると、この数列は

A、A+1,A+2、…、A+2009

となる。この2010個の数の合計は

 A+(A+1)+(A+2)+…+(A+2009)
=2010A+2009×2010/2
=2010A+2019045

となる。この合計が5307であるとき、

 2010A+2019045=5307
⇒2010A=−2013738

が成り立つ。
 この数列の1番目から3番目、5番目…の数を足していき、2009番目までの合計を求めると

 A+(A+2)+(A+4)+…+(A+2008)
=1005A+2×(1+2+…+1004)
=1005A+1009020

となる。上の式を2倍すると先ほどの値から。

 2010A+2018040
=−2013738+2018040
=4302

この値は2倍しているため、求める合計はその半分の2151である。

 このようにシンプルな解答でも解けないことはないですが、計算がややこしくなります。 そこで一工夫をしてみました。

数列を a1, a2, ..., a2010 と置く。1番目, 3番目, …, 2009番目の項を足した値をAとする。

A= a1 + a3 + a5 + ... + a2009

このとき、2 番目、4 番目、…、2010 番目の項はひとつ前の項に 1 足した値であるため、

 a2 + a4 + a6 + ... + a2010
= (a1 + 1) + (a3 + 1) + ... + (a2009 + 1)
= a1 + a3 + a5 + ... + a2009 + 1 × 1050
= A + 1050

となる。
 上の計算から数列の奇数番目の項の合計がA、偶数番目の項の合計が A + 1005 であることがわかる。数列の 2010 個の数の合計が 5307 であるため、

 A+(A+1005) = 5307
⇒2A = 5307 - 1005 = 4302
⇒A = 2151

となり、求める合計が 2151 であることがわかる。

 明大チーム・木村さんは問題文は理解していたが、偶数番目の項の合計を求めてしまっていた。しかし、一度正解の2151を出していたため、おまけでコマ大フィールズ賞が渡った。落ち着いて考えると分かるんですけどね。私は解けましたよ…


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「ものさし (7/26)」

 「ものさし」とは長さを測るための道具。「定規」とは直線を引くための道具。そんなちょっとした雑学も加えて、今回は便利なようなそうでないような「ものさし」の問題。

 問題:50cmの板に10か所目盛をつけて、1cmから50cmまですべての長さを測れるものさしを作りなさい。
 長さを測るときは(両端を含め)2か所の目盛の間隔で測り取るものとする(10cmを測るために5cm間隔の目盛を2回使う、という方法はダメ)

 数々の検証を目分量で行ってきたコマ大チーム。今回はきっちり長さを測るために1cmから50cmまでの長さのものを準備した。与えられた板に目盛を付けてすべて測れるか検証。思い思いに目盛を付けて測っていく。しかし20cmぐらいで測れないものが出てくる。
 考えが詰まったところにアル北郷がちょっと一言。その一言でものさしを作り、いざ検証……何と50cmまで測れるものさしができてしまった。

 明大チームと東大生チーム。いずれも慎重にものさしの目盛を考えていくが、コマ大チームの検証のように途中で測れなくなってしまう。すっかり詰まってしまった2組に中村先生からヒントが出された。「ものさしの中央には同じ長さの目盛が5個入ります」このヒントで何やら閃いたのか2組が計算を再開。はたしてものさしは出来上がったのか?

明大チーム1,2,4,5,5,5,5,5,7,9,25cm の目盛を5個入れた。
しかし 8cm が測れない。
東大生チーム8,3,1,5,5,5,5,5,2,3,85cm の目盛を5個入れた。
しかし 49cm が測れない。
コマ大チーム1,1,1,20,5,4,4,4,4,3,3検証の結果。
50cm まできちんと測れた。

 中村先生の「同じ長さの目盛5個」で2組が5�僂量楡垢里發里気靴鮑遒蟒个靴燭�、それでも条件を満たせなかった。一方満を持して解答を出したコマ大チームは 20cm という長い目盛の入ったものさしを出した。はたしてこの大胆な作戦は成功なのか?

正解…コマ大チームの目盛は正解! でももう一つ目盛の付け方がある。

今回の問題、正解を出すためにはコンピューターでも使って一つ一つ調べていくしか方法はない、とのこと。ではもう一つの目盛はどのようにつければよいのでしょうか?

1,2,3,7,7,7,7,7,4,4,1

これがもう一つの目盛の付け方

実際にこれらの目盛で 50�� まで測れるか調べてみます。

1,2,3,7,7,7,7,7,4,4,1 について、1目盛分で測れる長さ、 2目盛分で測れる長さ…を書き上げていく。

1目盛分: 1, 2, 3, 7, 7, 7, 7, 7, 4, 4, 1
2目盛分: 3, 5,10,14,14,14,14,11, 8, 5
3目盛分: 6,12,17,21,21,21,18,15, 9
4目盛分:13,19,24,28,28,25,22,16
5目盛分:20,26,31,35,32,29,23
6目盛分:27,33,38,39,36,30
7目盛分:34,40,42,43,37
8目盛分:41,44,42,46
9目盛分:45,48,47
10目盛分:49,49
11目盛分:50

1,1,1,20,5,4,4,4,4,3,3 について、1目盛分で測れる長さ、 2目盛分で測れる長さ…を書き上げていく。

1目盛分: 1, 1, 1,20, 5, 4, 4, 4, 4, 3, 3
2目盛分: 2, 2,21,25, 9, 8, 8, 8, 7, 6
3目盛分: 3,22,26,29,13,12,12,11,10
4目盛分:23,27,30,33,17,16,15,14
5目盛分:28,31,34,37,21,19,18
6目盛分:32,35,38,41,24,22
7目盛分:36,39,42,44,27
8目盛分:40,43,45,47
9目盛分:44,46.48
10目盛分:47,49
11目盛分:50

上の表で赤で書かれているものが1cmから50cmのそれぞれの長さを表している。問題の条件に合うように1cm刻みで長さを測ることを見て取ることができる。
 東大生、杉山さんは 7�� 間隔の目盛を考えていたが、時間が間に合わなかった。大苦戦の2組を尻目に見事に正解を出したコマ大チームがコマ大フィールズ賞を取った。


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